かなり長くなってしまいました。 タイトル「引越しの料金 本当は何で決まる?」の結論にしたいと思います。
今までにもお話して来ましたが、引越しの料金も他の商品と同じで、需要と供給のバランスで決まります。
需要のほうは皆さんが引越しを多くされる時期や日に左右されます。また、供給のほうは、その引越し業者がどの位の割合で常駐スタッフを抱えているかに左右されます。
いずれにしても、それぞれの割合に応じて、それぞれの引越し業者の経営陣が営業マンに持たせる料金マニュアルを作成します。
しかし、料金マニュアルは特定の営業所エリアの地域性などを加味していない可能性もありますので、そこを補うために営業所ごとにより地域に最適化したマニュアルを作るのかもわかりません。
ここまでが普通の場合、結論になります。
ただ、このサイトでは皆さんの為にもう少し突っ込んで考えましょう。
注目すべきは、その需要と供給のバランスは日々変化するということです。突然のキャンセルが入ったり、急に予約が埋まったりするのですから、JRの切符でもない限り実際は値段が変わっても不思議は無いはずです。
その日々変化する微妙な動きを完全に把握しているポジションがあります。いわゆる配車係というポジションです。
この配車係というのは運送業や引越し業・タクシー業では心臓部といっても過言ではなく、小さな業者であれば経営者そのものが、規模の大きな業者であれば営業所の責任者かそれに順ずる立場の者が担当します。
その立場の能力で売上や利益が決まるともいえます。
皆さんの引越しの見積もりにきた営業マンが、その配車係とどの様な会話を出来る人物か見極めてください。
営業マンが皆さんの前で会社に電話を掛けるときは、その電話の相手がほぼ間違いなく配車係です。
もし営業マンが、皆さんとの会話やご家財の把握もそこそこに、手に持ったマニュアル片手に見積もり書を書き始めたら、その提示された料金はマニュアルどおりの頑張っていない料金です。
その営業マンが、皆さんの状況をしっかりと把握した上で、皆さんの変わりに配車係に一生懸命交渉している感じがあれば(演技の場合が多いのでご注意!!)、その営業マンは皆さんにとって良い営業マンかも分かりません。
そして、そのときに提示された引越しの料金こそ検討に値するのです。 |