兼好法師 さん ご質問有難うございます。
引越し業者の料金算出方法は、表向きは基本料金や作業料などの名目で細かく項目がありますが、実際のところ荷物の量や質、移動距離や搬出入経路の難易度からくる諸条件を、何人の作業員でどれくらいの時間で行うか・・・ということを営業マンが経験で総合的に見積もる部分が大きいです。
今回のご質問は、同ビル内でトラックを使わない場合の引越しと、トラックが必要な場合の引越しの料金的な違いということだと思うのですが、例えば一般的な家族３～４名分のお引越しを例にとって考えた場合、私でしたらトラックを使わない場合は使う場合に対して３／４程度の見積もり額にしていました。
これはトラックを使うケースの場合、４T車分の荷物だとして作業員４名を手配します。近所への引越しの場合は半日で作業を終えるのですが、同マンション・ビル内での引越しの場合は３名で半日で終わらせることが出来るからです。つまり人件費が３／４になるということです。
「トラックを使わないし燃料代もいらないのにもっと安くならないの？」と思われるかも知れませんが、実際のところトラックを使わない場合でも、トラックに載っている使いまわしの梱包資材や養生資材を使います。また、どこの引越し業者のどこの営業所でも、抱えている作業員とトラックの数を合わせているので、作業員だけでいいと言われても、実際動かせないトラックが駐車場に残るだけなので同じなのです。
もっと言えば、トラックを使って請け負うスタッフ４名分の現場で、特に土日であれば満額の売り上げが取れるところをトラックを使わないばっかりに３名分の売り上げになって、トラックを遊ばせる・・・という見方もできるのです。ここまでお話して私自身が気づきましたが、３／４という数字も、引越し業者の暇な平日か忙しい土日かでかわってきます。土日の方が、上記の理屈で料金差が縮まると考えて間違いないと思います。
ただ実際には、今回の様に同ビル内と違うビルに引越す場合での差額を聞かれる経験は営業マンはあまりないので、「トラックは使わないのでお安くします」とお得感を持ってもらえるトークはするものの、実際のところはユーザーがよく分かってないことを良いことに、トラックを使う場合と同じような見積もり額を提示するような悪質な引越し業者（営業マン）も中にはいます。
私が兼好法師 さん のお立場なら、事務所を移転されることがある程度確かであれば、一度引越し業者の営業マンを呼んで荷物量や搬出入経路を見せて、「同ビル内と違うビルの場合の明確な差額を出してくれ」と言うと思います。
上記の方法を複数の引越し業者に対して行えば、大体３／４くらいの差額になるのではないか・・・と予想します。
一般家庭の引越しの規模では、引越しがまだ明確に決まっていない時点では、引越し業者は訪問見積もりに行かないのが普通です。ただ、今回のような事務所の移転の場合、売り上げ規模が一般家庭の引越しの何倍から何十倍になるので、逆にどこの引越し業者でも必死にお仕事を頂きにくると思います。
またその差額が、引越し先を決められる一つの要因になることが間違いないのでしょうから、遠慮なさらずに見積もりを依頼されてはいかがでしょうか？
当サイトでご紹介している一括見積もりサービスは、地域で対応可能な最大１０の引越し業者に一括で見積もりが送信できます。一般的な引越し専用のフォームになっていますが大丈夫です。備考欄に事務所の移転であること、引越し先が同ビル内とそうでない場合の差額を知りたいことなどを記入されて申し込んでみてください。
無料のサービスですからお気軽にご利用ください。ご質問有難うございました。