幹事会社の役割については冒頭で少しお伝えしましたが、やはりその背景を知ってもらうことも重要でしょう。
私の知る限り、幹事会社が入居管理業務や、共有部の養生から得られる収入はなく、入居者との引越しの受注から得る収入のみが基本となります。
ただし、現実にはとても高い成約率となります。
二百数十戸のマンションで、自分で引越しを行う以外の方の成約率が90%を超えるような事もありました。
このケースですと、業者からすれば短期間で、200戸を超える受注ができたのです。さまざまな業務を無償としても価値はあります。
その逆もあります。戸数も少ない上に受注数が少ないと、経費が上回ってしまう事もあります。
要するに、幹事会社は引越しの受注を大前提として、入居管理業務を行うのです。
この背景を入居者に対し、前面に出してしまってしまう業者か否かで、そのレベルは見極められてしまうでしょう。
幹事会社への風当たりが強くなるのは、皆さんには見えないこのような背景がもたらす結果もあることをお伝えしておきます。 |